過去に1回だけ見たことがあるケースです。うちの会社みたいに、ディーラーではない量販店は新車をお客さんに買ってもらう時に、業販で卸してもらいます。
業販にはルールがあって、ディーラーが直接お客さんに販売する価格よりも安く出してもらう事(そうしないと当社の利益が出ない!)。
そして、登録した車両データに関しては、ディーラーが直接お客さんとアポを取らない(当社のお客様を持っていかない)。
ディーラーとしても車を拡販できる為、業販というものが昔から根付いています。
昔、一度遭遇したことがあるのが、新車のオドメーターが20kmを超えていたこと。
これはディーラーからレッカーで当社に運ばれた時点での距離です。基本、新車を動かす時ってレッカーです。自走はしません。
万が一を考えての事と、やはりオドメーターが進んでしまうから。
しかし、ディーラーから納車された新車のオドメーターが20km超!これはいかなるものか?
完成車を無作為に抽出して実走検査をしている為
当時、ディーラーの課長に聞いてみました。
通常ならオドメーターが進んでいたとしても5km前後位。車の製造が終わって、保管場所へプールされるまで走る距離。
運ばれるまで移動を繰り返すことで進む距離などを勘案してもその位で済みます。20kmというのはなかなか衝撃的です。
ディーラーの課長曰く、新車で50kmまでならあり得るという事。その理由は、完成した車両をメーカーが無作為に実走テストをしているため。
やはり組み上がって市場に出回る車も、ある程度のテストをするためということです。完成した車のチェックですね。
それにしても、新車で届いた車がすでに20kmも走っている場合って、買う人からすれば気持ちいものではありませんよね。
むしろ、診断機などを使って最初の一回だけオドメーターを0に戻せる機能とかつけられないんですかね。
やっぱり新車ってそこからオーナーと寄り添って始まるわけですからね。
20km走ってる新車は、いつも以上にガソリンが入っていました。これは多分メーカー側からの気持ちなのかもしれませんけど。
でも、満タンじゃないですからね。いまだかつて1回だけ遭遇したオドメーター20km
超えの新車でした。
中には文句を言う人も居ると思うんですけどね。