今でも話題になる、日本の車業界が一番盛り上がっていた頃といえば、1990年~2000年くらいの間だと思います。
日本のモータリゼーションを振り返ると、もっとイケイケな頃もあったかもしれませんが、僕が記憶として残っている90年代から2000年頃について思い返してみます。
何がそんなに楽しかったのか?当時はバブルは崩壊しつつあるものの、魅力的な車が各社からバンバンと出ていたころでした。
NSXを筆頭に32GT-Rやロードスター。セルシオにRX-7のFD3S。インプレッサやランエボ。スープラもあればシルビアもあった。
とにかく今とは比べ物にならないほど楽しい車がたくさん出ていました。
当時は規制も緩和されて、ある程度自分たちで車をいじれるようにもなっていたし。
イニシャルDなど車の漫画もかなり流行り始めていたころ。いわゆる走り屋ブーム到来というやつですね。
当時我が家には180SXがありました。2リッターターボで総額300万円かからないでこの手の新車が買えた時代です。
中古車でも相当な数流通していましたね。
エンジンにもかなり名機が多かったですね。
今では新車で買えなくなったロータリーエンジン。
SR20DET。
4A-G。
魅力的な新型車がどんどんと出てきて、盛り上がりを見せていた時期でもあります。
シルビア系なんか相当な数の中古車が流通していたので、30万も出せばそこそこの出物を買うことだってできた位ですね。
ガソリンは今よりリッターあたり20円~30円位安かったので、多少燃費が悪い車であっても、まあ我慢できたのかもしれません。
今は燃費が向上していても、ガソリン代が高いからランニングコストで考えるとそれほど良くなっていないのかもしれませんね。
そして当時はケータイこそ出始めてきていましたが、スマホもなし。インターネットも本当に始まったばかり。
そんな時って物理的に車などが遊びの中心になっていたわけです。今ではスマホがあればすぐに世界とつながるため、昔と欲しがる対象が変わってきていますね。
今車を改造する人ってかなり少なくなってきました。昔はマフラーを換えたり、車高を落としたりすることが楽しくてしょうがなかった。安全装置っていえばABS位しかなかったので、純粋に自分の技術で車を走らせないと駄目でした。
保安基準が厳しくなってきたことも、ちょっと車離れに拍車をかけてるかもしれませんね。
安全技術の塊みたいに今の車は進化してきていますが、例えばそれらを排除した本当に安い車を魅力的なレイアウトで作ってみたらどうなのか?
100万円台で、走るのが楽しい初代ロードスターみたいな車が出てくればいいのになって思います。
安全も大切なのはわかるけど、楽しさが今の車からは感じられなくなってしまったのが残念です。