アメリカの25年ルールによって、90年代の日本の名車が次々と輸出されています。もう日本では買えないくらい高価になってしまった車種もたくさんあります。
そんな中、まだ間に合うので機会があれば乗ってほしい車でスズキのカプチーノを紹介します。
僕自身カプチーノに乗って、結構整備もしてきたので、どれだけすごい車だったのかよくわかっています。
カプチーノっていう車はホンダのビートとマツダのAZ-1と並んでABCカーと言われた中の1台です。
ビートとAZ-1との最大の違いは駆動方式にFRを採用していたこと。
軽自動車でFRスポーツカーだった。もちろんドリフト走行なども可能な1台です。
搭載されていたエンジンは前期型がF6A。後期型がK6A。どちらもDOHCターボエンジンです。ビートはNAだったのに対し、カプチーノはターボでした。
高速道路を巡回していてもストレスなく加速していった。それもそのはず車重が700kgしかなかったからです。軽くて早くてものすごく楽しい車です。
足回りも考えられないくらい凝っています。まさかの4輪Wウィッシュボーンを採用して、前後ディスクブレーキです。フロントはベンチレートでリヤはソリッドです。
スバルのサンバーって軽トラックのクラウンと呼ばれるほどこった作りをしていましたが、スズキのカプチーノもそれに匹敵するくらいです。
カプチーノの実用燃費はリッター10km~14km位
ここからは実際に僕が維持していた生のデータです。
気になるカプチーノの燃費ってどの位だったか?
普通に乗ってればリッター10kmは簡単にいきます。高速道路を走って14km。エアコンオフでいい季節なら12km台といったところでしょうか?
もちろんレギュラーガソリンでOKでした。
パワー不足を街乗りで感じたことはありません。何度も高速道路を走りましたが、ストレスなく走れました。
低重心なので、軽自動車だからと言っても心配なしです。高速クルージングはお手の物です。
カプチーノを買う時に気を付ける最大のポイントは下回りの錆
ではこれからカプチーノを買おうと思う時に、一番気を付けたいポイントは何か?
それはボディ下回りの錆です。これは僕が乗っていたカプチーノの下回りです。かなり奇麗な状態を保っていました。
そして、ここにきちんとした錆止めとして、ノックスドールを塗りまくっていたので、現在も下回りの錆は心配するほどありません。
お客さんの中にカプチーノを乗ってる人が何人かいましたが、車検が通せないくらい錆がひどい車もありました。
ボディの錆は一番気を付けてほしいです。
エンジンやミッションは手を入れれば治ってお行きますが、基本的な骨格がしっかりしていないと思った以上にお金がかかります。
そしてカプチーノも廃盤のパーツがたくさんあるので、時に修理が困難になる事があります。
維持費も安いリアル軽スポーツカーを堪能できる時間は少ない
カプチーノもご多分に漏れず25年ルールに入ってくる車種です。
GT-Rなどと比べると、注目度が低いのはやはり軽自動車だからだと思います。ただし、アメリカではカスタムベースとしてスズキのキャリィも大人気。
カプチーノにも火がついたらあっという間に日本に残ってる個体は持っていかれてしまう。
全体的に相場は上がってきていますが、まだ程度のいい個体を手に入れることもできます。
あと5年もしたらもっと厳しい状況になってるかもしれないので、検討している人は早めに買っておきましょう。
購入先はやはりカプチーノ専門ショップがお勧めです。