MHOエンジニアリング

現役自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

トラックに採用されているクラッチのパワーシリンダー

マニュアル車はほとんどなくなってしまいましたが、本日はちょっとマニュアルの機構について。

クラッチってそもそも何?

クラッチっていうのはエンジンの動力をミッションに伝える機構と表現すればわかりやすい。

エンジンは高速で回転しています。それをいきなりギヤへかみ合わせたらどうなるか?ギヤが一気に刃こぼれしてしまいますよね?

それをフライホイールクラッチを使って、動力を伝達しています。クラッチを構成している代表的な部品はクラッチカバー・クラッチディスク・レリーズベアリング。これら3点はクラッチキットとして販売されていたりします。

クラッチペダルを踏むと、ワイヤーや油圧を介してレリーズベアリングが動いてクラッチカバーを抑えてクラッチを切ります。

 

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こちらは軽自動車のクラッチレリーズベアリング。動力はワイヤーを使って伝達します。ペダルを踏むとクラッチワイヤーが動いてレリーズフォークを動かします。

フォークに取り付けられたレリーズベアリングがクラッチカバーを押さえつけてクラッチを切る。

軽自動車以上の車になると、これを油圧で行います。小さなレリーズシリンダーでレリーズフォークを動かすのです。

さらに大きなトラックになるとどうか?

 

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こちらが3t超のトラックなどに採用されているパワーシリンダーです。

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レリーズシリンダーとレリーズベアリングを一体化してしまってる構造です。

ペダルを踏むと直にベアリングが動く。これだとダイレクト感があってロスもありませんね。

問題は価格が高いということ。このシリンダー3万円近くします。

普通のレリーズベアリングは高くても1万円もしません。レリーズシリンダーだって1万円くらいかな。

パワーシリンダーになると1つだけで3万円です。これがトラックに採用されているクラッチのパワーシリンダーになります。