MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

室内が水没しなくても、後にいろんなトラブルが出てくるということ

昨年の台風19号で多くの車が水没しました。それはかなり悲惨な状況で、僕も車屋さんになってからこんなことは初めてでした。

それまでで、超ゲリラ豪雨でひざ下くらいまで道路に水がたまったことはありましたが、室内にまで入り込むほどの水害はなかった。

車が水に浸かると、電装品やらいろんなものが駄目になるのでほぼ全損に近い損傷をうけてしまいます。

それでも乗り続けないといけない車は、修理に踏み切りますけど。今回も室内までは水が入ってなかったけど、最近調子が悪くなったということで入庫してきた車。

クラッチを切ると異音がでるということでミッションを下ろしてみた。

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ミッションのシャフトもそうですけど、レリーズベアリングも錆び錆になっています。

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クラッチも結構な状態です。異音の原因はレリーズベアリングですね。

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フライホイールもご覧の通り。錆びまくっています。よくもまあこれで問題なく使っていたものだなと。

セルモーターもほぼ同じ高さにあるので、今後止まる可能性が高いためリビルトに交換しました。

水害にあった車の中には、エアクリーナーから水を吸って圧縮が抜けてしまったエンジンもあります。それまで普通に動いていたのに、ちょっと水たまりを走行したらエンジン止まってしまった。

室内までは水は入ってなかったんですけどね。

エアクリーナーがびしょびしょになっていたから、圧縮を測定したらほぼ抜けていた。ウォーターハンマーです。

今回修理している車に関しては、今後も何が起こるかわかりません。保険に入っていなかったので、とりあえず故障が出た段階で一つずつ修理していくということになりました。

車にとって水害って相当恐ろしいです。

一発で廃車になってしまいます。新しい車に乗ってる人は絶対に車両保険に入ったほうがいいです。

うちの車は入ってませんけど。新車でステップワゴンを買ったときはしばらく入ってましたね。

車両保険に入らなくてもいい車っていうのは、事故が起きたり有事が起きた際には廃車しても惜しくない車だけです。

僕が買ってる車は一桁台の車ばかりなので、何かあったらすぐに乗り換えるようになります。それでも愛着もって少しずついろんなところに手は加えていますけどね。

いつどこで水害に遭遇するかもはやわかりません。あたらしい車には保険を入れておいてください。