車を車検や点検で預かって、エンジンを目視してみたらウォーターポンプからクーラントが漏れた跡があった・・・。
ここまで漏れた跡があると交換しないとまずいよなぁ・・。
こういうシチュエーションに整備士であれば何度か遭遇したことがあると思います。しかし、この前ダイハツからウォーターポンプは漏れた跡がある程度では交換しなくてもだいじょうぶですよー。というインフォメーションが紹介されました。
実はトヨタでも数年前に技術情報としてウォーターポンプからの水漏れ判定方法が、情報として挙がってきました。
ダイハツが今回発表した内容はトヨタよりさらに交換しなくても大丈夫!というほうによっている情報でした。
例えばこの位の漏れた跡なら交換しなくてもいいという判断になるのです。エンジンをかけた状態で、クーラントが漏れてくるようなら交換しないとまずい。
それ以外は異音などが出てなければ継続使用しても大丈夫ということです。
クーラントが漏れた跡。これもセーフ。
これは現在進行形でクーラントが漏れてきていたケースなのでアウトです。
この程度なら交換まではしなくていいということです。
整備の現場からだと、ちょっと怖いですよね。クーラントってオイルと違います。オイル漏れって急激に漏れるところは油圧がかかるところです。
ヘッドカバーパッキンなどからの漏れは、エンジン内部のオイルがすぐになくなる勢いでは漏れません。
でもクーラントは粘度がないしある程度の圧がかかってるので、すぐに漏れ出してしまいまします。
オイル漏れよりもシビアに判定しないとあっという間になくなっちゃう。
これをメーカー側が、問題ないから継続使用してもいいよ!と言ってくれても不安が残ります。
もし大丈夫だと判断して、その後漏れが盛んになってオーバーヒートしたら一体だれが責任を取るんだろうって。
なのでいくらダイハツがこういった情報をリリースしても、ウォーターポンプの早期交換傾向はなかなかなくならないんじゃないのなって。