MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

リコール部品の取り扱いがメーカーによって全然違うという話

そういえばメーカーによってバラバラだなぁ・・・。ふと思いました。我々ディーラーではない外部の整備工場で、リコール作業を行う場合ってディーラーから部品を供給してもらいます。

リコールの規模にもよります。台数が果てしなく多い、どこから手を付ければいいのかわからないリコールの場合、部品をまとめてもらいます。

そして、車検証のコピーと記録簿のコピーなどをディーラーに提出して部品との帳尻を合わせていく。

リコールの通知がでてから最初の反応ってすごいんです。お客さんの心理的には心配性な人はすぐに問い合わせをかけてきます。逆にいつまでたっても何のリアクションも来ない人もいます。

そんなリコール作業ですが、自動車メーカーによって随分と部品の対応が違うことがわかります。

例えば一番やりやすいD社。もう、お任せで部品をがんがん供給してくれます。リコールが収縮した後、余った部品を戻してくれとも一切言ってこない・・。

ある程度の数はキープしておいて返却するようにはしていますけど、こんなざっくばらんな管理でいいのかなって。

S社は厳しい。部品の貸与機関は3か月とされて、その期間中にリコール作業をしないと駄目です。返品しないといけない。先に部品をまとめてもらうことは難しいです。全てリコールを行う予定の車体番号で申請をしてその分しかもらえません。

つまり飛び込みでリコールしてほしいって人が来ても対応ができない。完全に予約してもらい部品の在庫はぴったりになります。

もう一つのS社。こちらはそれらの中間位。あまり台数の出てないリコールに関しては車体番号で申請。大多数規模のリコールは部品をまとめてくれます。ただ、リコールが収縮してくると返品しないとだめ。M社も同じ。

それでも返品しないで倉庫に眠ってる部品もやっぱり存在します。

N社やT社、H社などはそもそもリコール作業をやらせてもらえません。相当な大規模リコールが出れば手伝うことになるかもしれないですが、全てディーラー対応です。

部品の管理一つとってみてもそれぞれのディーラー色があるのがわかります。僕としてはD社のようなざっくばらんがとても助かるんですけどね。飛び込みリコールもガンガンとこなせますので。