つい先日、YouTubeにこんな実験動画を上げました。
https://www.youtube.com/watch?v=meC2LfmBENI
エンジンオイルの代わりにサラダ油が使えるかどうかを検証してみた実験です。
今回はその実験の舞台裏を書いてみます。
検証した車はS331G。アトレーワゴンのターボです。
走行距離は11万キロオーバー。エンジンから若干異音が出ていたり、オイル消費がそこそこある車です。初期型のKFエンジンといえばピンとくる人は多いかもしれない。
初期型KFエンジンはピストンリングなどの不備があり、エンジン内部に難を抱えている個体があります。多分この車もその部類。
そんなアトレーワゴンにエンジンオイルの代わりにサラダ油を入れてみました。本当は廃車になるような車で試そうと思ったんですが、リアリティがないため自分が今使ってる車で試してみようと。
実走行まではしないということで実験してみましたが、ちょっとターボが大丈夫かなぁなどとドキドキしながら実験をしたのです。
サラダ油って、エンジンオイルに比べるとかなりさらさらしていた。オイルってこんなに一気に流れないです。
超低粘度なオイルとも言えますが、そもそもサラダ油にはエンジンオイルに求められている性能を担保できていません。
果たして大丈夫かと。
エンジンの音などはYouTubeの検証動画を見てもらえるとわかると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=meC2LfmBENI
驚いたのは、特に異音なども出ずにエンジンもふけあがったということ。
この分だとおそらく走行できなくもなかったんじゃないかなと。
排出されたサラダ油も若干変色しています。これはオイルフィルターはそのままの状態でスタートしたから。
フィルターの中には前のオイルが混入していますから。それがサラダ油と混ざっているからですね。
検証が終わった後は、最初に抜いたオイルを再びエンジンに入れて入念にフラッシング。その後オイルフィルターと一緒にエンジンオイルを交換しました。
百聞は一見にしかずということで、若干無理のある実験ですが、単純に興味があるから検証してみたわけです。
これからも人がやらないような実験動画も作っていきたいなと。結果がわからない実験ってやっていて緊張するし興味深いです。