MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

デジタルに頼りすぎると自動車整備も大変になることを実感した一日

 車業界でもいろんなものがデジタル化されています。僕がこの業界に入った時、作業指示書は手書き。納品書も手書き。車検証も軽自動車なんか手書きで上書きしていくという時代でした。

これが次第にデジタル化されていきます。車もキャブからインジェクション。そして故障診断期のOBD2が登場。当初故障診断期の差し込みコネクタが各メーカーでバラバラでした。

しかし、現在では外国車であっても同じ台形のコネクタに統一されています。エンジンチェックランプの故障コードも統一化されています。

そして現在はe自賠からOSS。もうちょっと先の時代になると車検証を廃止してICカードが車検証の代わりになるようになる・・・という議論がなされているところです。

お客さんの情報は全て会社のパソコンに入っています。

ここまで現在の状態です。何が起こったか?

パソコンが壊れました。というのも僕が使っていたパソコンのHDDが壊れてしまい、立ち上がらなくなってしまった。お客さんなどのデータは共有データとして他の端末から常にバックアップしています。

僕が使ってるパソコンには僕独自のデータや設定が入っていました。これも定期的に僕は別のUSBにバックアップしておいたので問題はありません。

問題は新しく登場したパソコンです。リースなので、会社的にダメージはありません。

しかし新しく支給されたパソコン、まずOSが違う・・。ウインドウズ10になっていました。

自分のパソコンでいろんな作業ができるようにしていたのでそれらを再設定するのが大変でした。

どんな設定をしたのかというと

・ETCのセットアップができるようにインストール

・e自賠を切れるように設定

・保険会社とやり取りするためのツール(画像転送ソフト)

・各リース会社へ請求するためのソフト

・保安基準適合証を切るための設定

その他もろもろ

これがほぼすべて正常に動かなかったわけです。一番困ったのがe自賠。書損の嵐です。もう何枚失敗したか・・。

保安基準適合証も失敗。こちらも書損。

パソコンの再設定に普段の仕事が終わった後に明け暮れました。やはりアナログ手段もちゃんと持っていないと駄目ですね。

別に自賠責だって手書きすればいいんだし、保適だって昔は手で書いてました。すべてを機械に頼ってしまうと、いざパソコンが壊れたら業務ができなくなるのか?ということになってしまいます。

大変な一日になってしまったけど、アナログの時代もちゃんと思い出さないといけないなと反省した一日でした。

昔は携帯電話すらなかったから、無線を車に積んでいたらしいですよ。僕の頃は携帯電話が最初からありましたけど。