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現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

日本で走行課税がスタートしたらどうなるのか?

走行課税という言葉を聞いたことがありますか?これは現在水面下で政府が検討をしている新しい税です。

その名の通り、車の走行距離に応じた課税をするというスタンスです。なんでそんなものを?

今の車って、走らせようとするとガソリンやディーゼルなどの燃料を使います。ガソリンスタンドのレシートをじーっと見てみると記載されているスタンドもあります。現

在1リットルあたりガソリン税(本則税率)28.70円。それに加えて25.1円の暫定税率民主党政権時代によく聞かれた暫定税率)合計53.8円が1リットル当たりのガソリンに課税されています。さらにこの53.8円にはおかしなことに消費税もかかるので、二重課税などという摩訶不思議な状態に陥っています。

イメージ的に、みんなが同じ燃料を使って車を走らせていればまあ問題はありません。ディーゼルにだって課税されています。

しかし新しいパワーユニットとして出回っているEV。これって、自分の家で充電できてしまうため、日本政府的に税収が落ちてしまいます。

EVが本格的に販売されて、従来のガソリン車が減ってきたときにどうするか?それを補うために税を考えて、走行税などというものが検討されています。

この走行税、アメリカでは実証実験が行われています。

シンプルに走行税が新設されたら、燃費の良いハイブリッドカーに乗ってる人が意外と増税対象になってきます。

同じ燃料でたくさんの距離が走れるということで、ほかの車よりも走行税が加算されることはわかりやすいですね。

石油連盟としては、やっぱり面白くないわけですよね。今まで自分たちにはガソリンに対して現在だと3分の1くらいは税金です。EV車にはこういった分の負担がないのか?と。

もし、走行税が導入されるのであれば微妙な立ち位置なのがハイブリッドカーですね。純粋なガソリン車やEVはそれぞれ燃料はガソリンと電気。ハイブリッドやPHVはどの両方。

公平性を打ち出すのであれば、走行税をスタートさせるときに従来のガソリン税を見直さないとダメだと思います。

普通のガソリン車に対しても走行税が課税されるようであれば、ガソリン税も払って走行税も払って・・・。となるわけであって、これはさらに負担増ですから。

まだ政府は議論中で実装されるのは大分先になりますが、一気にEVのシェアが広がりだすと税源が偏るので議論は加速度的に進むかもしれませんね。

いずれにしても車から税金ってとりすぎだと思う。