MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

水抜き剤より燃料添加剤を入れよう

今の車に水抜き剤は必要か?

 

という問いについてですが、最近の車は燃料タンクが樹脂製のものがあります。

 

水抜き剤はそもそも燃料タンクにある水を除去する目的でもあります。

 

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燃料タンクに残ってる水を抜く目的は、タンクの錆を防止するため。

 

つまり、樹脂製タンクにはそもそも不要なのではないか?ということです。

 

燃料タンクの錆という意味合いでは確かにいらないですね。

 

ただし、タンクが樹脂だからと言ってそれ以外も全て樹脂化というとそうではありません。

 

燃料ポンプはケースが金属だし、ゲージユニットも金属の部分がありますから。

 

水抜き剤を使う意味っていうのは、こういった部品の保護も含まれるので、入れる価値はあるという事です。

 

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しかしながら、ただ水抜き剤を入れるよりも、燃料添加剤を入れるほうがいいと思います。

燃料添加剤の中には水抜き剤の効能があるものが多いです。

 

PEAが配合されているものであれば、カーボンやデポジットも除去してくれるのでなおいいと思います。

 

樹脂製タンクであっても、水抜き剤や燃料添加剤を入れる意味っていうのはそれなりにあるということです。

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リコール対象のクラウンのリヤクォーターガラスをじっくり見てみた

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トヨタのクラウンでリヤクォーターガラスの交換というリコールが出ています。

内容は以下の通り。

後席ドア後部のクォータウィンドウガラスのモールディングにおいて、取付構造が不適切なため、冷熱の繰返しで取付部が劣化して剥がれることがあります。そのため、浮きや異音が発生し、最悪の場合、モールディングが脱落するおそれがあります。

処置はクォーターガラスの交換です。

今日、リコール対象のクラウンが入庫してきたのでじっと見てみました。

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まずは室内側から。

よくわかりません。

 

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特に見た目ではわかりませんね。

でも、リコールを受けておかないと、走行中にガラスが外れるなんて言う漫画みたいなことが起きたら困りますから。

 

トヨタに聞いたら、周りの部品はトヨタで外して、ガラス交換は外注作業だそうです。

ガラス屋さんの出番ですね!





 

ムーヴのドアミラー交換をやってみた

ダイハツムーヴです。

ドアミラーをぶつけちゃったので、中古で交換してくださいというオーダーです。

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こちらがそのムーヴです。

LA110Sです。

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ドアミラーを固定しているネジは外側からアクセス。

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3本で固定されています。昔ムーヴでドアミラーが緩んじゃうというので、リコールが出たんですが、その時の教訓でゆるみ止めがなされています。

 

しかし、

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配線は内張を外さないと外せないのです。

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スピーカーが邪魔なので、こちらも外します。

なかなかに手間でした。

が、交換完了。

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終了です。

シートベルトのキャッチが壊れると、警告灯が点かなくて車検に通らないことについて

シートベルト警告ランプが点かないと、車検に通らないのです。

 

たかだか警告灯ですが、今の時代はエンジンチェックランプが点灯していたりしても車検には通りません。

 

シートベルト球が点灯しない原因はおもに2つあります。1つが単純な電球切れ。もう1つがシートベルトキャッチの不良。

 

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シートベルトのキャッチって、簡単な構造をしていて、中がスイッチになっています。

 

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分解するとこのような状態。多分どこのメーカーも似たような構造ではないかなと。

 

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こわれやすいのが白いプラスチック部品です。

 

これがシートベルトをカチャっとはめたら下へ動いてスイッチングします。

 

中には接点が入っています。

 

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もちろんこんな内部の部品を供給してくれるはずもなく、アッセンブリでの交換。

 

キャッチだけで部品を出してくれればまだいい方で、シートベルトのベルト部分とセットでしか部品を出してくれないメーカーもあります。

 

さらには、シートベルトの部品自体が廃盤になっていて、車検に通せない車も出てきています。

 

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中の接点がスライドすると、導通部分がかわるので、スイッチとして機能する構造です。

この手の車検にかかわる部位っていうのは、もうちょっと長めに部品供給をしてほしいですよね。

 

部品として出せないのなら、中身だけで交換ができるようにしておいてもらえれば、助かるんですけどね。

 

多分中の部品って、かなり共通だと思うのです。

 

各自動車メーカーへお願いです。

老害と呼ばれないように!会社のキャンペーンがずっこけた時に思った事

僕が現実社会で働いている会社で、この前キャンペーンがありました。

よくある新春キャンペーンというやつですね。まあ、ディーラーやらいろんな整備工場やショップがやるのと同じです。

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今回キャンペーンを企画したのは、会社の中の若手です。

僕の立ち位置は、キャンペーンに参加するのが非常に難しい業務にいるので、その過程と結果を見ていました。所属するお店も違ったし。

本当は一緒に参加してみたかったんですけどね。

まず、前評判として。

若い社員が、考えた企画はどうだったか?僕がこの会社に来てから、みたことのない発想のものでした。

なかなか新しいね!と。

周りの評価を聞いてみると、どちらかというとみんなあまり乗り気ではない様子でした。

特に年配層からの評判が悪かった。レイアウトが良くないとか、この企画は駄目だとか。

だったら企画のプレゼン時点で止めておけよと思った。

そして、キャンペーンの日を迎えたわけです。僕は違う店舗で通常業務をしていたので、結果を聞くとどうやらさんざんだったようです。

広告費を回収するのも難しいくらいだったと。

なんとか数台成約することができたそうですが、それは先輩営業マンがすでにその日に成約ができたように見せかけた出来レースの3件のみ。

企画をした若者は後日僕にこのように言ってきたんです。

「MHOさんはどう思いましたか?実はSNSでもかなり発信をしてみたんですけどね」

と。

僕は会社のSNSをフォローしていなかったので、自社にいながらそういった広告活動をしていることは知らなかった。

素直に

「今までのキャンペーンの中では考え方は斬新だったし、SNSを使って発信するっていうのはいいと思ったよ!ただ、客層を考えるとマッチしなかったのかもしれないね。ドンマイ。」

と。

今、うちの会社にこういった祭事をプロデュースしたいと思う人間は減っています。

理由は

面倒くさい

どうせこけるのはわかっている

忙しくなるだけで嫌だ

成功したって何もボーナスは出ない

こんなところですかね。まあうちの会社って、はっきり言うと根暗なところがありますから。

そんな中、自分でプレゼンして部長クラスを説得し、実行した彼は正直行動力もあるし凄いなと。うちの会社にはいないタイプなのでなおさらそう感じましたね。

実行したプロジェクトも本当に斬新だった。こけた理由はうちのお客さんの平均年齢ってかなり高いのです。

企画が若者寄り過ぎて、うちのターゲットユーザーに合致してなかったということ。そもそもうちのお客さんで、SNSをやってる人の方が少ないですから。

彼の失敗を陰でコソコソいう社員に対して、僕は逆に嫌だなぁって思いましたね。

これぞ老害だなと。

出る杭を叩いていたら、多分この先、そういった会社は駄目になるだろうなと。

今は出る杭を引っこ抜くぐらい伸ばしてやるのがいいと思うんですよ。

柔軟な発想をどんどん採用していかないと、新規は取り込めないですからね。それと何よりやってもいないのに諦めたりとか、やる前から面倒だっていう考えが駄目ですね。

多分次のキャンペーンを彼が実行する時は、また違ったものになる事を祈っています。

頑張れ!

スフィアライトのLEDバルブを装着してみたら、なかなかお勧めな話

ハロゲンのヘッドライトバルブは見た目にも暗く感じます。

 

HIDにしようとすると、既存のヘッドライトコネクタからバラストやらバーナーやらを設置しないといけません。

 

スペースがないとそれらを固定する場所をとれなかったりするし、長寿命と言われたHIDも結構な頻度で球切れするので、なんともなぁと。

 

 

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最近ではHIDの代わりに、LEDが出てきました。

LEDって消費電力も低くなるし、なかなかいいことづくめです。ハロゲンより明るく見えますしね。

LEDが出たばかりの頃、ネットで出回っていた格安品は駄目でした。

何でかっていうと、光軸が駄目なんです。

車検の検査で光軸を測定する時に、カットラインがうまく出てなかったり、光度が散ってしまって規定以上あがらなかったり。

しかし今はいいのが出てきてますね。

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今回はスフィアライトをつけてみましたよ。

安定の国産用。さらに車検対応。

いろいろな部品屋さんがこぞって売りつけてくる(笑)

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LEDって放熱のフィンがけっこう幅取ったりするんですが、これは大丈夫ですね。

非常にコンパクト。

 

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そして装着してみた図。

 

ビフォアアフターです。

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暗いところで撮影したかったなぁ。

そしてヘッドライトテスタの場で撮影をし忘れているところもダメですね。

ちゃんとカットラインがでて、光度も良好でした。

今度は自分もこれを買おうかな。

アクティのクーラントのサブタンクはどこにあって、量はどうやって見るんじゃい?聞かれた件

アクティに乗ってるオーナーから、ヒーターがなかなか暖まらない!

クーラントが入ってるか見たいんだけど、どこにあるんじゃい?!

と、聞かれました。

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ちょうど中古で販売しようとしているアクティがあったので、確認してみました。

そういえばアクティって、どうなってたかなぁと。

ちなみに、古いアクティって助手席の足元らへんにラジエターキャップとかあったよなぁ。

でもバッテリーの横にクーラントのサブタンクはあったっけ・・。と。

という事はボンネットの下だろうなと。

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ボンネットを開けると、こんな配置になっています。

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ウォッシャータンクのキャップが見える下にクーラントのサブタンクがありました。

ではではと上からのぞいてみても量が確認できない。

もしやと思って、ナンバーを外してみたわけです。

 

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ナンバーを外すとバンパーの隙間からウォッシャータンクとクーラントのサブタンクが丸見えになった。

これか!と。

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どうやら最終型のアクティになると、ナンバーを外さないとクーラント量を点検できないようでした。

ちょっと面倒ですね。

ということを、オーナーに伝えたら

えーーーーーーーー

って言われてしまいました。

アクティはエンジンをミッドに積んでいる為、冷却ラインが長いです。

エンジンが温まってヒーターコアにまで暖かいクーラントが到達するには時間がかかるため、ヒーターが効くまでの時間は長いですよと付け加えておきました。