MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

仮にエアクリーナーを交換しないでずっと使い続けたらどうなるのか?

車の定期交換部品の中に、エアクリーナーっていうものがあります。外からの空気をエンジンに取り入れて、ガソリンと空気を混合して火を飛ばして燃焼。

この工程の中で一番最初に空気が入ってくる部分についています。

エアクリーナーがもしなかったら、空気中のゴミなど全てがダイレクトにエンジン内部に入ってしまい、極端な話エンジン内部が傷ついてしまう。

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以前本で読んだことがありますが、砂漠などで車を走らせるとすぐにエアクリーナがつまってしまう。エアクリーナーレスで走らせると次第にエンジンの圧縮がなくなってしまジュというものです。

車検や点検時に取り外して、乾式のタイプは清掃しながら使います。湿式は清掃は不可とされていますが大体黒っぽいゴミが付着しているので、それらのみを取り除いていまsじゅ。

そして、5万キロに到達するころには真っ黒に汚れているので新しいフィルターに交換すると。こんな感じですね。

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それでは、もしエアクリーナーがつまりに詰まってしまったらどうなるのか?

一度も脱着しないで、10万キロ超えまで使ったらどうなのか?この辺はすぐに検証ができない為、ちょっとした細工をして動画で撮影してみようと思っています。

昔一度だけあったんですが、ディーゼル車の筒型エアクリーナーをさかさまにはめてしまった。筒形のエアクリーナーって中心にネジでケースに固定するタイプが多かったんですが、その車は何故か正反対の向きでも装着ができてしまった。

エンジンをかけるとどうなったか?

エンジンがかからなかったんですよね。それは当然ですね。

空気がエンジン内部に吸い上げられなければそもそも吸気行程が成立しません。

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エアクリーナーが真っ黒に詰まると、理論的にはエンジンがかからなくなるはずです。

それを今度自分が乗っているガソリン車で再現してみようと思います。

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この車もよく覚えていますが、エンジンが不調という事で入庫してきたんですが、ほぼノーメンテナンスで5万キロ以上走っていたんです。

エアクリーナー真っ黒、プラグは摩耗、オイル真っ黒・・・・スロットルを見ても真っ黒。

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こりゃ確かに駄目だろうなって。

基本的なメンテナンスと交換部品って、それぞれちゃんとした意味のあるものなので、さぼっていると調子を崩すのは当たり前ですね。

タイヤ交換後の異音に注意!ホイールナットの締め付けが弱くて出る異音

この前ツィッターでクイズを出しました。

足回りから出ている異音で、一体何が原因だったのか?というものです。

 

 

 

実際に車を乗っている中で、こういった異音に遭遇したことがない人も大勢います。

アンケートのようにして、異音がどこから出ているかを答えてもらったんですが、

答えはホイールナットの緩みでした。

ホイールナットが緩いと発生する異音が凄い音

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車はMRワゴンでした。異音がするという事で、まずは現象を確認するところから。

もう速攻で異音の再現ができたので、この時点で僕はホイールナットからあたろうとレンチを持ってきています。

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スズキのMRワゴンなのになぜかダイハツ純正のホイールを履いている。しかもタイヤサイズが155/65R14。うーん明らかにこの車のではないタイヤですね。

とりあえずホイールナットを締めてみたらフロントの右がゆるっゆる。

ちなみにオーナーさんはしきりに後ろから異音がすると訴えていました。ホイールナットを増し締めすると強烈な異音は止まりましたが、一応僕が止めた音とお客さんが言ってる音で相違があると困るので、リフトアップして足回りも点検。

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走行距離が14万キロ位乗っていて、各部にガタがあるかなと点検すると、ガタツキなどはなさそうでした。

この手のスズキで危険なロアアームも大丈夫。

若干ブレーキローターが錆び錆なのが気になりましたが、パッドの残量もまああるし、この車は新規車両なので、依頼された異音を止められたので作業を終了。

テストしている時、タイヤがすっ飛んで行かないだろうなぁという恐怖にかられましたが、大丈夫でした。

それにしてもホイールナットが緩んでいるとこんな異音を発生するのです。

バックプレートの干渉やドライブシャフト、ハブ等どれも迷うところでしたが、答えはホイールナットの緩みでした。

タイヤ交換後は少し乗ってからホイールナットを再度規定トルクで締めましょう。

 

 僕もプライベートでタイヤ交換時にはちゃんとトルクレンチを使っています。

やっぱり危ないですからね。

ちなみにホイールナットは何故か21mmのものを使用されていました。全てがダイハツじゃない!?

 

新成人が欲しい車ランキング1位はアクア!で2位と3位は何かな?

毎年この時期になると、新成人が欲しい車ランキングというものがソニー損保から発表になります。

ソニー損保は「新成人のカーライフ意識調査」というものを行っているようで、成人式のタイミング公開しています。

そして1位はまさかのトヨタのアクアです。

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去年僕は新成人というか、免許取り立ての人へお勧めな車としてアクアをプッシュしました。なんせ中古で買うと安くてものすごくコスパの高い車です。

アクアを新成人が一番欲しいと答えてくれたのはなかなか感慨深いです。そもそもアクアって新車で買うか?ってポジションになっちゃいました。

今はヤリスがありますからね。アクアを買うのなら中古がお勧めだな。

 

ちなみに2位は何かというと、やっぱりBMW!1シリーズや3シリーズ。

そして3位はVW。ゴルフやポロ。

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この辺りはやはりステータスシンボルってイメージなんでしょうね。前年も上位にBMWなどが食い込んできたと思います。

そして4位は何かというとプリウス。5位はレクサスです。RXやNXです。ここまで高級車が続いてくるとうーんと首を傾げてしまう人も居るかもしれません。

でも夢を持つことはいいことですから!

6位ベンツのAクラス、Cクラス。7位アウディのA1、A3。7位はタント。ようやく軽自動車登場です。

9位ノート。10位NBOX。

実用性や経済性重視している人も居れば、やはりあこがれの外国車!という人も多いのが特徴ですね。

スポーツカーはどうした!?と思ったらまさかのGT-Rが11位に登場。あっぱれです。

GT-Rのような車がランキングに名を連ねてくれることは、純粋に整備士的にみてうれしいです。

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こういったアンケート調査を見ると、今どんな車が求められているかっていうのも潜在的にわかりますね。

おそらく自分が欲しいと思った車を実際に買える新成人って少ないです。どこで妥協するのか?でももし、仕事などで大成したらきっと欲しがった車を買うんでしょう。

欲しいという車がある。それが高級車であったとしてもそれは、喜ばしいことですね。

とくに社会に出ると、学校とは環境が全く違うため、嫌になってしまう人も居ます。そんな時車があれば最高の息抜きにもなりますからね。

汚かったエンジンルームを奇麗にしてみた結果とメリットは

僕が今乗っている車は走行距離11万キロオーバーのものを中古で購入したものです。もともとエンジンから異音が出ていたり、オイル消費が激しかったりと廃車になる車をある程度修復して乗れるようにして乗っています。

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この車を修理したり、いろいろと実験をしたりしています。

YouTube動画で公開するとこぞって

「エンジンルームが汚い!最悪だ!」

というコメントを多数いただいたりして、そういえば買ってから一度もエンジンルームを奇麗にしてなかったなと。

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それでもエンジンオイルは2500kmを目途に交換したり(軽ターボでシビアコンディションなので)ヘッドカバーのパッキンを交換したり、ベルトやエアクリーナー、プラグなど消耗品も交換しました。

ダイハツで弱いベンチレーションホースも交換済みです。

でも、エンジンルームは汚いままだったので先日奇麗にしてきました。

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どうでしょうか?結構奇麗にしたつもりです。

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エンジンルームを奇麗にすることのメリットって何なのか?

これは2つありますね。1つは見た目が良いということ。やはり汚れたエンジンルームだと見た目が良くない。

YouTubeでコメントの総突っ込みを見ても、それはわかっています。

見た目は奇麗な方がいいです。

もう1つはトラブルを発見しやすいということ。

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汚れたエンジンルームだと、どこからオイルが漏れているのかなどが分かりにくいです。

トラブルをいち早く発見できるという面でもエンジンルームを奇麗にすることは有効です。

では、エンジンルームはどうやって奇麗にするのが理想なのか?

僕はスチームとエアーを使って洗浄をしています。まず高圧のスチームで汚れた部分を流します。

もちろん電装系統には水をかけないこと。これは大前提。あっという間に故障します。

ある程度スチームで汚れを落としたら、高圧のエアーでエアブローをして一気に乾燥させます。

オイル漏れが激しい車の修理なども、こういった洗浄をしています。

ただし設備がないとできないので、家では市販のクリーナーなどを使ってこまめに汚れを落とすのがベストですね。あまり汚れをためすぎると、DIYで奇麗にするのには限界がありますから。

エンジンルームが奇麗な状態で次の動画撮影をしたいところです。誰か変化に気が付いてくれるかな?

1990年代~2000年位の時、車は何が楽しかったのか?当時を回顧してみると

今でも話題になる、日本の車業界が一番盛り上がっていた頃といえば、1990年~2000年くらいの間だと思います。

日本のモータリゼーションを振り返ると、もっとイケイケな頃もあったかもしれませんが、僕が記憶として残っている90年代から2000年頃について思い返してみます。

何がそんなに楽しかったのか?当時はバブルは崩壊しつつあるものの、魅力的な車が各社からバンバンと出ていたころでした。

NSXを筆頭に32GT-RやロードスターセルシオRX-7FD3Sインプレッサランエボスープラもあればシルビアもあった。

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とにかく今とは比べ物にならないほど楽しい車がたくさん出ていました。

当時は規制も緩和されて、ある程度自分たちで車をいじれるようにもなっていたし。

イニシャルDなど車の漫画もかなり流行り始めていたころ。いわゆる走り屋ブーム到来というやつですね。

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当時我が家には180SXがありました。2リッターターボで総額300万円かからないでこの手の新車が買えた時代です。

中古車でも相当な数流通していましたね。

エンジンにもかなり名機が多かったですね。

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今では新車で買えなくなったロータリーエンジン

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SR20DET。

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4A-G

魅力的な新型車がどんどんと出てきて、盛り上がりを見せていた時期でもあります。

シルビア系なんか相当な数の中古車が流通していたので、30万も出せばそこそこの出物を買うことだってできた位ですね。

ガソリンは今よりリッターあたり20円~30円位安かったので、多少燃費が悪い車であっても、まあ我慢できたのかもしれません。

今は燃費が向上していても、ガソリン代が高いからランニングコストで考えるとそれほど良くなっていないのかもしれませんね。

そして当時はケータイこそ出始めてきていましたが、スマホもなし。インターネットも本当に始まったばかり。

そんな時って物理的に車などが遊びの中心になっていたわけです。今ではスマホがあればすぐに世界とつながるため、昔と欲しがる対象が変わってきていますね。

今車を改造する人ってかなり少なくなってきました。昔はマフラーを換えたり、車高を落としたりすることが楽しくてしょうがなかった。安全装置っていえばABS位しかなかったので、純粋に自分の技術で車を走らせないと駄目でした。

保安基準が厳しくなってきたことも、ちょっと車離れに拍車をかけてるかもしれませんね。

安全技術の塊みたいに今の車は進化してきていますが、例えばそれらを排除した本当に安い車を魅力的なレイアウトで作ってみたらどうなのか?

100万円台で、走るのが楽しい初代ロードスターみたいな車が出てくればいいのになって思います。

安全も大切なのはわかるけど、楽しさが今の車からは感じられなくなってしまったのが残念です。

新車を買ったら何を最優先すべきか?整備士の僕はとにかく錆止めを徹底する

もし毎日使う車を新車で買って、長く使いたいなという場合、何を優先するべきか?

これは、何はなくとも錆止めだと言い切れます。

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車って、消耗部品さえ供給してもらえれば、半永久に使えると思いますがそうでもありません。

やはり骨格となるボディが錆びてしまうと駄目なんです。

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昔の車って、いがいとしっかり錆止めを新車から吹いていました。

見る限り下回りの鉄板部位はアンダーコートで覆われていたり。それが今の車はどうかというと、外車であっても結構な確率で鉄板むき出しです。

高級車は全体的にアンダーカバーで覆っていますが、それでもやはり地金部分はむき出しの鉄板です。

車のボディが腐食等で穴が開いてしまうと車検にすら通らなくなります。

ネジで止まっている部分は簡単に交換が可能です。しかしボディの鉄板が腐食してくると板金修理が必要になります。

補修用のパネルの供給がずっと続けばいいんですが、やはりそれらも時間とともに廃盤になります。

そうなると修理が困難になるため、長く乗るには錆止めを徹底するべきなんです。

 

 

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昔乗っていたカプチーノですが、下回りはこのように鉄板がむき出しでした。

今現存するカプチーノって安いもののほとんどは錆びて穴が開いています。穴の規模や部位によっては車検に通すことも難しいです。

僕は中古で購入してから念入りに錆び止め処置を施しておいたので、下回りはまだまだ奇麗なまま保管されています。

むき出しの鉄板にはノックスドール900。

中空部には750を流し込むのが定番です。

 

 基本の骨格さえしっかりしていれば、新車で買った車ならば30年以上は乗り続けることが可能だと断言できます。

大体あきらめざるを得なくなるのはボディの腐食などで、余計な板金代がかかるケースです。

ボディさえしっかりしていれば、消耗部品の交換だけで済んでしまうので、新車を買ったら真っ先に錆止めを施してください。

まだ間に合う!スズキのカプチーノがどの位すごい車だったのかを改めて見直そう!

 アメリカの25年ルールによって、90年代の日本の名車が次々と輸出されています。もう日本では買えないくらい高価になってしまった車種もたくさんあります。

そんな中、まだ間に合うので機会があれば乗ってほしい車でスズキのカプチーノを紹介します。

僕自身カプチーノに乗って、結構整備もしてきたので、どれだけすごい車だったのかよくわかっています。

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カプチーノっていう車はホンダのビートとマツダAZ-1と並んでABCカーと言われた中の1台です。

ビートとAZ-1との最大の違いは駆動方式にFRを採用していたこと。

軽自動車でFRスポーツカーだった。もちろんドリフト走行なども可能な1台です。

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搭載されていたエンジンは前期型がF6A。後期型がK6A。どちらもDOHCターボエンジンです。ビートはNAだったのに対し、カプチーノはターボでした。

高速道路を巡回していてもストレスなく加速していった。それもそのはず車重が700kgしかなかったからです。軽くて早くてものすごく楽しい車です。

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足回りも考えられないくらい凝っています。まさかの4輪Wウィッシュボーンを採用して、前後ディスクブレーキです。フロントはベンチレートでリヤはソリッドです。

スバルのサンバーって軽トラックのクラウンと呼ばれるほどこった作りをしていましたが、スズキのカプチーノもそれに匹敵するくらいです。

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カプチーノの実用燃費はリッター10km~14km位

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ここからは実際に僕が維持していた生のデータです。

気になるカプチーノの燃費ってどの位だったか?

普通に乗ってればリッター10kmは簡単にいきます。高速道路を走って14km。エアコンオフでいい季節なら12km台といったところでしょうか?

もちろんレギュラーガソリンでOKでした。

パワー不足を街乗りで感じたことはありません。何度も高速道路を走りましたが、ストレスなく走れました。

低重心なので、軽自動車だからと言っても心配なしです。高速クルージングはお手の物です。

カプチーノを買う時に気を付ける最大のポイントは下回りの錆

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ではこれからカプチーノを買おうと思う時に、一番気を付けたいポイントは何か?

それはボディ下回りの錆です。これは僕が乗っていたカプチーノの下回りです。かなり奇麗な状態を保っていました。

そして、ここにきちんとした錆止めとして、ノックスドールを塗りまくっていたので、現在も下回りの錆は心配するほどありません。

お客さんの中にカプチーノを乗ってる人が何人かいましたが、車検が通せないくらい錆がひどい車もありました。

ボディの錆は一番気を付けてほしいです。

エンジンやミッションは手を入れれば治ってお行きますが、基本的な骨格がしっかりしていないと思った以上にお金がかかります。

そしてカプチーノも廃盤のパーツがたくさんあるので、時に修理が困難になる事があります。

維持費も安いリアル軽スポーツカーを堪能できる時間は少ない

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カプチーノもご多分に漏れず25年ルールに入ってくる車種です。

GT-Rなどと比べると、注目度が低いのはやはり軽自動車だからだと思います。ただし、アメリカではカスタムベースとしてスズキのキャリィも大人気。

カプチーノにも火がついたらあっという間に日本に残ってる個体は持っていかれてしまう。

全体的に相場は上がってきていますが、まだ程度のいい個体を手に入れることもできます。

あと5年もしたらもっと厳しい状況になってるかもしれないので、検討している人は早めに買っておきましょう。

購入先はやはりカプチーノ専門ショップがお勧めです。